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CASE STUDY

シール・ラベルシール・ラベルの剥離紙を100%原料とした再生紙の開発

大阪シーリング印刷株式会社様
100年の歴史を誇るシールラベル業界シュアNO1企業

従来、リサイクルがされていなかった廃棄物を小ロット対応ができる抄紙機でアップサイクルを実現

課題

シールやラベルを剥がした後に残る剥離紙。剥離紙は紙資源としての価値が高いにもかかわらず、シリコンなどの樹脂が含浸・塗布されているため、非常に水に溶けずらく、紙の原料として忌諱されてきました。その剥離紙を何とか再生させたいとご依頼をいただきました。

解決

シール・ラベル製品の国内約1/3のシェアを誇るOSPグループ様(大阪シーリング印刷㈱)では、製品・製造時に破棄される剥離紙が年間300トン以上に上ります。
その多くをOSPグループ様内の工場を稼働させるための熱源(サーマルリサイクル)として利用してきました。
OSPグループ様は、サーマルリサイクルだけでなく、剥離紙を原料として付加価値をつけて新たなものに生まれ変わらせるアップサイクルを目指し、兼子グループの駿興製紙と協業し、約1年をかけて剥離紙100%を原料とした再生紙の開発をいたしました。

原紙加工からシール・ラベルの製造販売をしているOSPグループ様と回収・処理・製紙までを担う兼子グループのリサイクルの輪が融合することで、シール・ラベルにおけるサーキュラーエコノミーの構築を推し進め、更なる環境負荷低減を目指しています。